三重・桑名市にある認定こども園で約4時間にわたり給食を完食するよう強要されるという不適切な保育が疑われる事案が起きました。不審に感じた保護者が録音したボイスレコーダーには、保育士が園児たちを繰り返ししかるような音声が記録されていました。

三重・桑名市に住む3歳のKくん(仮名)は、心に大きな傷を負っていました。

Kくん(仮名)の母親
「話をすると多分思い出すんでしょうね、じんましんが全身にバーと出るんですよ。もう恐怖とストレスで支配されたと思うので、それがもう体に出てしまう」

じんましんが出るほど思い出したくない出来事は、Kくんが通っている三重・桑名市の「長寿認定こども園」で起きました。その時の様子が園内で録音された音声に記録されていました。

保育士
「うわ、おしっこもらした。そのおしりで座らんといて!」

保育士
「パンツやなくておむつや、恥ずかし~」

Kくん
「(泣き声)」

保育士
「給食早くたべてお片付けも早くしたら、こんなことにならなかったでしょ!」

市によると、この時Kくんは約4時間にわたって給食を完食するよう強要されていました。その間はトイレに行くことができず、失禁してしまったといいます。さらに、保育士の言動はエスカレートします。

保育士
「すっぽんぽんや、恥ずかしい。赤ちゃんみたいやな。先生が泣きたいわ~。え~ん、え~ん」

録音されていたのは、Kくんをバカにするような発言の数々です。
Kくん(仮名の母親)
「私は、犯罪ですよねと思います。二度と子どもたちに関わってほしくない」

発覚のきっかけは、今年2月にKくんと同じクラスに子どもを通わせる保護者が気づいた子どもの異変でした。一部の保育士に相談したところ、虐待や不適切な保育が疑われたため、園の様子を確認しようとボイスレコーダーをカバンに入れました。すると、Kくんの音声が録音されたのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d09841fbb47719c3bdbbd971de9e2909dab3a360