「危険なものをアメリカに返しにきた」 米国総領事館で女を逮捕
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15日、浦添市の在沖アメリカ総領事館の前で警備中の警察官に対し鉄の筒のようなものを見せて「火薬が入っている」などと話した40代の女が公務執行妨害の現行犯で逮捕されました。

警察によりますと午前9時半ごろ、浦添市のアメリカ総領事館の前の路上に現れた女が警備中だった警察官に対し鉄の筒のようなものを見せ「中に火薬が入っている」などと話し、警察官が職務質問をしようとした際に投げるような素振りを見せたとして公務執行妨害の現行犯で逮捕しました。

警察は「爆発する恐れがある」として総領事館前の歩道などを一時封鎖しました。

筒のようなものを押収し爆発物専門のチームが調べたところ、起爆装置がなく直ちに爆発する恐れはないと判断しました。

逮捕されたのはチョウ類研究者(44)で、これまでアメリカ軍北部訓練場の返還跡地に放置された廃棄物の問題を訴える活動をしていて、2021年には回収した空き瓶や空き缶などの廃棄物が入った袋を訓練場のゲートの前に置き、威力業務妨害の罪に問われ裁判が行われています。

チョウ類研究家の逮捕を受けて接見した弁護士によりますと「返還跡地で見つかった照明弾の筒に未使用の銃弾を詰めたもの」と説明し、「沖縄が本土に復帰して51年が経ってもこうした危ないものが放置されているのでアメリカ側に返しにいった」と話しているということです。

警察の調べに対し「業務を妨害していない」と容疑を否認しているということです。