発端はジャレコが発売していたVJが、コナミに訴えられるところからです。

コナミとしては「ジャレコの出してるVJはうちのビートマニアのパクリで、特許を侵害している」という主張で、基となる特許もきちんと取得していました(ちなみに私はリアルタイムでVJをやったことがありますが、いや、まぁ、確かにパクリだな……としか思えませんでした)。

ここまではまだわかる主張です。ここから先、コナミの主張は暴走をはじめて行きます。なんとゲームセンターを経営するナムコ相手に「今稼働しているVJ筐体を撤去せよ」という申請を、東京地裁へ起こします。ナムコ側としては「なんでウチもまきこまれなアカンの!?」という具合でしょうか。

訴えられたジャレコ側もやられるままではなく、コナミが出している「クイズ・ドレミファグランプリ」が自社の「早押クイズ王座決定戦」の実用新案を侵害している、と販売差し止め仮処分申請を行います。
といっても、「クイズ・ドレミファグランプリ」は1996年の3でシリーズが終了しており、とっくに販売されていないので、単純にジャレコ側の報復以外の意味を持ちません。

事態は悪化します。コナミはさらにナムコを訴えます。ナムコの「ギタージャム」がコナミの特許を侵害している、というものです。さらにはジャレコの音ゲー「ロックントレッド」も訴えました。
反撃とばかりナムコは「ゲームのロード中にミニゲームできる特許」を元にパワプロの製造・販売差止めの仮処分申請を行い、更に戦いはヒートアップしていきます。幕ノ内一歩vs千堂武士ばりの足を止めた乱打戦です。