女専門の海老蔵は異端?「両刀使い」がひしめく伝統ゲイ能界

歌舞伎役者の女関係が派手であるのは、昔からの伝統のようなものであるが、
ひたすら女性だけをターゲットにするという海老蔵のようなタイプは、
実は伝統芸能の世界では珍しい。

名女形・坂東玉三郎は、2001年に元弟子の男性から「セクハラによって
精神的苦痛を受けた」と、損害賠償を求めて訴えられた。男性は当時13歳で、
添い寝を強要されたり下半身を触られたりしたという。また、玉三郎は
主宰し、多くの美少年・美青年を育成していた。このような事情から、
玉三郎は一部で「歌舞伎界のジャニーさん」と呼ばれている。

ガチの男色趣味だけでなく、松本K四郎、市川S五郎、澤村T十郎など、
女性もイケるが男性も......という「両刀使い」の噂がある歌舞伎役者は
数知れない。

「美意識を磨くことが芸の追及になる伝統芸能の世界では、女遊びと
同時に、昔から男色が盛んでした。歌舞伎は女形はもちろん、二枚目の
役者も両刀使いである場合がほとんどでした。『男色も勉強』
『男と寝なければ芸は極められない』という考え方があったようです。
それ以前に、歴史的に伝統芸能の役者が男娼を兼ねていたことも
関係しているでしょう」(伝統芸能関係者)