時は年末、お笑いの祭典M-1グランプリの審査員に、奇妙ながらも象徴的な人物が名を連ねることとなった。その名は『コロッケ』。彼はその芸歴の長さゆえに、松本人志という存在を凌駕していると言っても過言では無いだろう。しかし、その内定は単なるランクの差に留まらない。それは、コロッケが純粋な笑いへの追求を絶えず続けてきた証しであり、彼の存在がお笑いの世界において一層の深みを生み出すことを意味している。まさに芸人の魂が紡ぎ出す奇跡の一瞬である。コロッケがどんな審査をするのか、見逃せないものである。

(お笑い評論家・リリー守山)