新海誠の覚悟半端ねえわ


“怖い”と感じた被災地での舞台挨拶…「許せない」と思われても。新海監督が震災描く理由
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「お客さんに嫌な思いをさせてしまうのではないか。無用なハレーションを起こしてしまうかもしれない。
かといって東北だけ舞台あいさつに行かないのも不自然ですから、スタッフとも相談し、行くことにしました」

「どの地域でも、舞台あいさつの合間にローカルテレビ局や新聞社の取材を受けますが、東北では、インタビュー中に涙ぐむ方や、『自分も被災者で…』と、ご自身の体験を語ってくださる方もいらっしゃいました。
もちろん、観客の温度感も違いました。どの地域の舞台あいさつでも鑑賞後に泣いてくださっている方はいるのですが、東北の劇場の場合、
その涙がどういう意味なんだろう、本当に大丈夫だったのだろうか、必ずしも映画に感動したということだけではないのかも、と思いました」

「映画を観に来てくださる方々が励ましてくれた一方、『こんな映画は許せない』と思っていらっしゃる方々もいるだろう、ということも同時に思いました」

「何かを表現することには常に何らかの暴力性が帯びると自覚しています。しかし、その暴力性を過剰に避けたら誰の心も動かせないものになってしまう。
それではそもそもエンタメを作る意味も意義も見出せない。人間関係はなんであれ、深く知ろうと思えば、傷つけあう過程がどうしてもあります。
勝手な言い分かもしれないですが、触れてほしくないことというのは、触れてほしいことでもあると思うんです」