■オークランドは治安に疑問
このチームはこれまで長らく、そして今も困難に直面している。

まず本拠地としているオークランドについてだが、サンフランシスコの
都市圏の中にあるこの都市はすこぶる印象が良くない。地元民からは
異論があるかもしれないが、全米規模で犯罪都市のイメージが定着して
しまっている。治安の悪さは当然集客にもマイナス要因となることは
言うまでもない。現在使用しているスタジアムもかなり老朽化しており
(1966年完成)プレーヤーからも観客からも不満の声が絶えないようだ。

ここ数年「大リーグで一番寂しい球場」と揶揄されることもあるほど
観客が少なく、今シーズンも開幕して約一ヶ月が経過した今、3000人
程度しか入らない日が少なくないという。

新スタジアムが完成するであろう 2027年シーズンから、ラスベガスの
地元民がこの弱小チームをどのように迎え入れて応援するかはともかく、
オークランドのファンには申し訳ないが、とりあえずベガスへ脱出する
ことにした決断は正しい判断と言ってよいのではないか。