スーパースターに成長した青年の言動に、世界中のファンが注目している。インタビューに応えれば冷静沈着に言葉を選び、巨額の収入を得ていながら豪遊している様子もない。大谷翔平(28才)のマインドはいかにして育まれたのか──。

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大谷が育ったのは岩手県奥州市。東を北上山地、西を奥羽山脈に挟まれた自然豊かな土地で、実家は閑静な住宅街に建っている。

「実は翔平くんが、“実家の建て替え”を両親に提案したことがあったんです。翔平くんとしては親孝行をしたかったのでしょう。
ところが、“両親も元気で、家もまだ古いわけでもないんだから、そんなふうにお金を使うもんじゃない。ちゃんと貯めておきなさい”とたしなめられた」(大谷家の知人)

 お金とのつきあい方は、両親も大谷に示してきた。
大谷家は昨年、家の印象が変わるほどに外壁を直すなど、大々的なリフォーム工事を行った。だが、両親は大谷の「リフォーム代を出したい」という申し出を固辞したという。

 大谷のプロ入り後、加代子さんは大谷の収入の管理を担っていた。息子から目が飛び出るほどの大金を預かりながらも、加代子さんはパート勤めを続けており、その生活はいまも変わっていない。


「あるとき、大谷選手が加代子さんに“いつまで働くの?”と聞いたことがあったそうです。
すると加代子さんは“あなたに、おんぶに抱っこというわけにはいかないでしょ?”と、笑って返したのだとか。
父の徹さんも“息子が活躍するようになったからといって、子供に飯を食わせてくれとは言いづらいよ”と冗談めかして話していたことがあります。
息子は息子、自分たちは自分たちなりにやっていけているんだから、それで充分ということなんでしょう。大谷選手のお金には、現在も“手出しゼロ”のままだそうです」(前出・スポーツ紙記者)