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東日本大震災を題材にした新海誠監督の大ヒットアニメ映画「すずめの戸締まり」を、本県沿岸への誘客や盛り上げにつなげる動きが広がっている。18日は宮古市で、みやこ映画生協(尾山健二理事長)による〝凱旋(がいせん)上映〟がスタート。舞台の一つとされる山田町の三陸鉄道リアス線織笠駅は「聖地巡礼」で訪れるファンが後を絶たず、映画を題材にした撮影スポットもお目見えした。震災から12年たち、記憶の風化も叫ばれる中、地元関係者は「より多くの人に、復興の足跡を感じてほしい」と期待を込める。

 凱旋上映は4月2日まで、同市小山田のマリンコープDORA2階のホールで1日4回。本県沿岸部には常設の映画館がない中、初回の上映には地元住民や映画愛好家らが続々と足を運び、全76席の7割ほどが埋まった。

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