「弱者に手を差しのべる」のが赤坂アカ作品の大きなテーマ
『【推しの子】』では、各章ごとに芸能界のいろいろな舞台裏が描き出されますが、全体を通じて赤坂先生が伝えたいことは何でしょうか?
赤坂
先ほども少し触れましたが、演者を光り輝かせるために、その何十倍もの方々が裏方として頑張っているわけですから、できるだけそういうところまで触れたいなとは思っています。
横槍
それは赤坂作品の大きな共通点じゃない? 必ずしも「裏方=弱者」ではないけれども、でも「弱者に手を差しのべる」的な姿勢がいつもありますよね。
赤坂
ありますね。僕の漫画に対する大きなモチベーションのひとつは「マイノリティに対する共感」を描きたいからなので、もちろん『【推しの子】』にもそれは入っていると思います。
横槍
そうそう、アカ先生って、弱者に寄り添いたいっていう気持ちがすごくあるんですよね。それはいつも感じています。
赤坂
あざす(笑)。まあ我々漫画家も裏方稼業ですから、そう考えると芸能界のアレコレを描いているようで、じつは自分で自分を描いているのかもしれません。