ソフトバンクが昨季まで所属していたアルフレド・デスパイネ外野手(36)の獲得に乗り出していることが24日、分かった。既に条件面の提示も行い、再契約への交渉を進めている。

 キューバ出身のデスパイネは2014年からロッテ、17年からはソフトバンクでプレーし、NPB通算858試合で打率2割6分3厘、184本塁打、545打点。17年は35本塁打、103打点で2冠に輝いた。昨年12月に自由契約となり、今年3月のWBCにはキューバ代表として出場。現在はキューバの国内リーグでプレーしている。

 首位のロッテを追いかけるソフトバンクは右の大砲が不足している。開幕スタメンに起用された正木は不調で2軍落ち。昨季ウエスタン・リーグ記録となる29本塁打を放ったリチャードも2軍暮らしが続いている。外国人選手の本塁打が12球団で唯一なしと長打力を欠いている。

 野手の助っ人は昨季限りでデスパイネとグラシアルが退団。新たな大砲候補として、昨季米独立リーグで48本塁打をマークしたホーキンスと中距離打者のアストゥディーヨを獲得した。キャンプ中、藤本監督も4番に右の外国人を据える構想を描いていたが、ホーキンスは開幕から2軍暮らしが続き、アストゥディーヨ、昨季から所属するガルビスもレギュラー定着に至っていない。そのような状況下、昨季89試合で14本塁打を放った「親方」ことデスパイネに白羽の矢が立ったようだ。