まあ そのまんまやな

朝鮮の名は、中国から「朝貢鮮少」の地(中国皇帝への貢物が少ない国)と蔑まれたため、すなわち「(中国に対する)『朝(貢)』が『鮮(すくない)』という一種の蔑称」という指摘がある。意味として、
論語の「巧言令色鮮仁」の鮮(少なし)の意味から来ているが、朝鮮の鮮の発音が「鮮やかである」の意である第一声ではなく、「少ない」の意である第三声であることなどが理由であり、高木桂蔵は「中国人からみれば依然として朝鮮半島は『まごうことなき藩属国』なのです。朝鮮という呼称も侮辱的なのものです。中国皇帝に対して朝貢し、朝鮮国王を授かったとき、『貢ぎ物が少なし』とつけられた、『朝(みつぎもの)鮮(すくなし)』なのです。
これをいまも信じて変えないのも面白いことです」と述べている高山正之は「中国は昔、大国だった。ただ嫌な癖があった。やたら周りを見下して、例えばチベットは吐蕃、北方の民族は匈奴と名づけて公文書、つまり正史に書いている。よその国の名を勝手に決める尊大さも問題だが、それに『吐』とか『奴』とかひどい字を当てる。…それで朝鮮は『朝』に『鮮やか』。
いい国名が与えられたのかと思ったら、渡部昇一氏が大阪での講演で『あれは朝貢(朝)が少ないという意味』で、鮮は『巧言令色鮮(すくな)し仁』の鮮と話された。朝貢国は中国皇帝に拝謁するさいに貢物をもっていく。皇帝はそれに倍するお返しを下賜する習わしだが、『朝鮮』は貢物が少ないくせにお返しだけはたっぷり持って帰る、そういう気持ちを込めた命名だというのだ」と述べている