広島東洋カープは、球団や野球振興に関わる広島県内外の5市に計5億7千万円を寄付する。今季はコロナ禍による観客の入場制限をせず公式戦を開催したほか、ポスティングシステムで米大リーグ・カブスに移籍した鈴木誠也外野手の譲渡金による特別収入もあり、「少しでも恩返しがしたい」と地域へ還元することになった。


 広島市には広島市民球場(マツダスタジアム)の充実に3億円、少年野球の振興に3千万円の計3億3千万円を寄付する。また、女子野球の発展に取り組む三次、廿日市の両市に2千万円ずつ、キャンプ地の宮崎県日南市と沖縄県沖縄市へ市政の振興を目的にそれぞれ1億円を贈る。

 球団の松田元(はじめ)オーナーは「いつもお世話になっており、寄付するのは当然のこと。それぞれの自治体で有効に使っていただけるとありがたい。誠也も喜んでくれると思う」と話した。
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