とあるサッカーライターのブログのコピペ

 明日の深夜、浦和レッズがACLの決勝戦第1戦を戦う事を知っている人は果たしてこの国にどれたけいるだろうか?
昼食時にお店で新聞の番組欄を一通りチェックしてみたが各局、“MLB大谷”の文字はあちこちで見られたが、浦和やACLに関する記述はもちろんの事、サッカーのサの字すらどこにも見当たらなかった。
 昼の情報番組や夕方のニュース番組でも同様。大谷を中心にMLB情報ばかり。ローカル局に切り替わったら切り替わったで今度は中日ドラゴンズ情報ときた。ワールドカップの時でもこれほどの期間、連日話題を引っ張っていなかったように思う。
 一体、メディアのこの「WBC祭り」はいつまで続くのだろうか。先日、Jリーグの秋春制再燃ニュースの際にACLの秋春制移行に合わせるため云々といった理由も挙げられていたように思うがいつやるのか?すら殆ど誰も知らないような大会のためにテレビや新聞などでも殆ど報じられないような大会のために最も重要なJリーグの日程を“犠牲”にしてまで秋春制にする必要があるのだろうか?
 それでJリーグに一体、どういったメリットがあるというのか?かつて、浦和やガンバがACLを優勝するなどしているがそれによってJリーグのメディアの扱いは変わっただろうか?
ステータスは上がったのだろうか?
 いや、全く変わってないだろう。変わっていたら浦和が勝ち進んでいる明日深夜に行われるACL決勝戦の情報がテレビや新聞などで殆ど目にしないような惨憺たる状況にはなってないハズである。恐らく何度優勝しても、結果を出しても変わらないような気がする。
 世界王者、欧州王者のレアルマドリー相手にクラブW杯決勝戦で延長戦までもつれ込むような死闘の末、準優勝という結果を出しても、鹿島は不人気のまま。世界一のクラブ相手にあれほどやってもメディアのJリーグに対する不当な扱いはやはり、変わらないままだった。
 世界大会の2位でも現在のこの有様なのだ。あと、もうこれ以上、何をすればJリーグは認めてもらえるというのか。
 選手たちは最大限の事を充分以上にやり尽くしている。この国のメディアによるJリーグ露出、情報が極端に少なく扱いが低いのはリーグの実力云々などではなく、もっと別の理由だと思う。仮に世界一になったとしてもよくて“一過性の話題”で終わるだろう。(かつての、なでしこジャパンのように)
 2位で全くステータスが上がらないのに1位で急に180度扱いが変わるというのもおかしな話だ。
そもそも世界一にならないと人気が出ない、実力を認めてすらくれない、というなら世界中の殆どの国々でサッカーは不人気スポーツという事になってしまうが実際は全く“逆”だ。日本サッカー界の考え方は根本的な所から間違っていると思う。
 いずれにしてもACLのために秋春制どうこう以前にそのACLを含め、普段からJリーグの情報を地上波の全国放送の日常のニュース番組で(報道ステーションなどの)取り上げてもらえるようにする事の方が秋春制なんかよりも何十倍、何百倍も重要なことだと思う。
 まずは世間一般に知ってもらわない事には話にもならない。人気云々以前の問題。
 Jリーグが本当に力を入れなければいけないのは秋春制の移行などでは無くそういった部分の方だと思う。