昨日のこの記事が一番草よ


四回に安打を放った西武・渡部健人(撮影・中井誠)
(パ・リーグ、西武0-3オリックス、11回戦、オリックス8勝3敗、27日、ベルーナD)2021年ドラフト1位の西武・渡部健人内野手(24)が2年ぶりに1軍昇格し、通算1安打ながらも右脇腹を痛めて離脱した中村剛也内野手(39)に代わってプロ初の4番に座った。

「悔しい。あそこで打っていれば、流れも変わったんじゃないかと…」。3点を追う九回1死二、三塁で150キロの速球に空振り三振。チームは零敗で、今季初の4連敗を喫した。

それでも四回には中前打を放ち、「すげぇ緊張したけど、悔いなく振れた、というのはある」。体重115キロ。中村、山川に続く〝ぽっちゃり系〟大砲として、今季は2軍で5本塁打。そこには〝打撃開眼〟に向けたある選手から助言があった。

「そうっスね、ちょっとあの…。(名前を)出していいのか分からないんですけど…」と一瞬口ごもりながらも、23日に強制性交容疑で書類送検された山川穂高内野手(31)と4月に会食したことを明かした。時期は山川が右ふくらはぎ痛で2軍調整していたとき。「山川さんから『とにかく甘い球だけを待って、それをしっかり振りにいく』と教わってから、いい感じに打てるようになって、今、こういうふう(1軍で4番)になっています」。それまでは投球に必死に食らいついていくことで、逆にボール球に手を出して、自分を苦しくしていた。さらに「今はボールを上から潰すという意識でやっていて、スイング軌道も良くなった」という。

この日はチケット完売で2万7490人の観衆が詰めかけた。「こんなに応援されるのは初めてなので、楽しかったというのもありますけど、何とか次は自分の役割を果たして、チームが勝てるように頑張っていきたい」。チームは最近5試合で4得点。深刻な得点力不足を解消する救世主になれるか。(東山貴実)