それでも四回には中前打を放ち、「すげぇ緊張したけど、悔いなく振れた、というのはある」。体重115キロ。中村、山川に続く〝ぽっちゃり系〟大砲として、今季は2軍で5本塁打。そこには〝打撃開眼〟に向けたある選手から助言があった。

「そうっスね、ちょっとあの…。(名前を)出していいのか分からないんですけど…」と一瞬口ごもりながらも、23日に強制性交容疑で書類送検された山川穂高内野手(31)と4月に会食したことを明かした。時期は山川が右ふくらはぎ痛で2軍調整していたとき。「山川さんから『とにかく甘い球だけを待って、それをしっかり振りにいく』と教わってから、いい感じに打てるようになって、今、こういうふう(1軍で4番)になっています」。それまでは投球に必死に食らいついていくことで、逆にボール球に手を出して、自分を苦しくしていた。さらに「今はボールを上から潰すという意識でやっていて、スイング軌道も良くなった」という。