まさに青春の一ページ。
世界から忘れられたような山間の村に、無邪気で愛しいバカモノたちがいた。
「マオウ」「テンチョウ」「サムライ」

永遠に続くかと思われた友情は、やがて取り返しのつかない喪失をきっかけに幕切れとなる。
仲間たちの中心だった、少女の失踪――。

少女は生きているのか、それとも死んだのか。ならば誰が殺したのか。 裏切りを、誰が赦すのか。 ひたむきな純愛を誰が受け入れたのか。そして、誰が本当の友達なのか……。

いずれにせよ、再会は戦いの幕開けになるだろう。
時の流れに揺れ動く、想いと真実。父と子。男と女。 生きること、愛することの激しい痛み。
かつての少年少女たちはお互いの背中に何を見るのか……。

「みんな、それぞれに、正しいことをして、生きているーー」