3月末に腰を手術したソフトバンクの野村勇内野手(26)が30日、術後初めて2軍の練習に参加した。
2年目の今季はレギュラー候補として期待されながら、2月の春季キャンプ終盤に下半身のコンディション不良で離脱していた。
年齢的にも強い危機感を募らせる俊足強打の内野手は「普通にやるしかない。年齢的にやらないとクビなんで。
レギュラーでもないですし、『焦らずに』という方が無理かな」。この日のウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)は雨天中止。筑後の屋内練習場で打撃練習などに取り組むと、率直な思いを口にした。

腰の手術後はリハビリを経て、今月末の四国遠征に自ら希望して参加。24日の四国アイランドリーグPlus香川との3軍交流戦(丸亀)で実戦復帰した。
「実戦に入っていかないと(感覚は)戻らない。リハビリ組では無理だった」。本来の復帰予定は1週間後だったが、試合勘を取り戻すために自ら前倒しした。
ただ、約3カ月実戦から遠ざかったブランクは大きかった。「思っていたよりもやばいなと。遅れを取り戻すのは相当難しいですね」。
特に打撃面では戸惑いが大きかった。「去年の打撃の感覚が頭の中に残っているんですけど、投手が相手でやると体が思うようにできない。
(球の)見え方もそうですし、ずっと練習していてようやくできていたものなので」

昨季はパ・リーグ新人37年ぶりの2桁本塁打&2桁盗塁をマークしたが、社会人を経てのプロ入りだけに時間が多く残されているわけではない。
「焦りますよね。けど一日一日やっていくしかない。一日でも早く1軍に戻れるように」。早ければ今週にもリハビリ組を〝卒業〟する見込み。1軍の舞台に再び立つために調整のピッチをもう1段階上げる。

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勇の近況