仁藤夢乃 yumeno nito @colabo_yumeno

昨日のバスカフェは30人ほどが利用しました。声かけで来てくれた子も多く、新たな出会いも増え続けています。
歌舞伎町の少女たちを取り巻く環境は、ここ数か月で、ますますひどい状況になっています。

新宿には、家が安心して過ごせる場所ではなく、児相に相談したものの適切な対応をされずに、大人を頼ることをあきらめて街に出て来る子たちが集まってきます。
夜の街で声をかけ、つながる少女たちのなかには13歳、14歳という子たちも少なくありません。
そして、性売買業者や買春者たちが、私たちよりも圧倒的に早く、彼女たちを見つけて、声をかけています。

昨日知り合った家出して2日目だという中学生の子も、すでに数十人の男性たちから性購買を持ち掛けられていました。
また、「トー横」では10代から20代の男性たちが彼女たちに近づいて、友達になるふりをして、あっという間に体を売らせています。
今日中に何万、週末までに何十万稼いで来いと少女たちに命令し、脅し、お金を回収しています。

新宿区役所前でのバスカフェが開催できなくなり、行政が妨害に屈したことからバスカフェが歌舞伎町から追い出されてしまった頃から、そして、歌舞伎町タワーができてから、どんどん街の状況は悲惨さを増して、被害が拡大しています。

性売買業者もやりたい放題ですし、少女たちが集まる場所にも買春男が文字通り溢れています。
その場所は私が子どものころから(私が知っているのは20年くらい前からだけど、もっと前から)業者やホストなどが女性を立たせて、買春男が集まる場所でしたが、
最近は報道やSNSなどでも、その場所のことが知られるようになり、「見世物」見物のようにして集まってくる男たちも多く、
今までは私とすれ違うとそれなりにおどおどしながらそこを歩いていた男たちも、今はほんとうに堂々と「うきうき」した様子で、たとえその様子を撮影されていたとしても、顔を隠すこともなく、少女たちに列をなして買春を持ち掛けています。

行政が妨害に屈して歌舞伎町から私たちを追い出したことは、彼らにとってもものすごい成功体験になり、状況を深刻化させていると思います。

新しい場所での開催は3度目でしたが、写真のようにたくさんの女性たちが設営や警備に参加してくださるおかげで安全に開催することができています。昨日も開催場所に侵入しようとするような男性が何人かいましたが、警備のみなさんが安全を守ってくださっています。

今年度は、妨害の影響により、東京都からの委託事業や弁護士費用を出していた補助金(計5600万円)も民間助成(2千万円ほど)もなくなり、すべてみなさんからの寄付で活動をして行かなければなければならない厳しい状況です。

昨日、取材に来られた方に、「公的な資金がなくなったので事業を縮小するのか?」と聞かれたのですが、お金がないからと言って、少女たちを街に放置することはできないし、活動を辞めることはできません。だから、寄付を集めるしかないのですとお話ししました。

運営費を集めるだけでも大変ですが、それだけでなく、歌舞伎町に土地を買って少女たちが泊まれるところを作ったり、バスカフェを歌舞伎町で再開できるようにしたいと計画中です。

ぜひ多くの方に関心を寄せていただき、私たちが街で少女たちとつながり、その先の生活を支える活動を続けるため、
そして性搾取が深刻なこの状況を変えるために、寄付で活動に参加していただきたいです。