昔ある高名な画家に地元の名士が「世界でもっとも馬鹿な男を描いてください」と依頼した。
するとその画家は釣りをする男を描いた。名士が理由を問うと
「魚がおるかおらんかわからん所に、食うか食わんかわからんような釣り糸垂らして日がな一日ボーっと座ってるからや」
「ほなもっと馬鹿な男を描けますか?」と名士が問うと画家はその隣に座ってみている男を描いた。理由を尋ねると
「別に魚が釣れたからってもらえるわけでもないのに、アホに付き合って日がな一日ボーっと座ってるからや」