毎朝、僕よりも早く厩舎に来ていた岩田康誠騎手が、僕が少しでも時間に遅れたら、厩舎のスタッフへの謝罪としてコーヒーやジュースを買って渡すという罰則を課してくれたんです。当時、師匠が定年間近だったこともあり、「今は(坂口調教師が)守ってくれていても、定年になったら(お前の騎手人生は)終わるぞ」という言葉とともに。そこで目が覚めたと言うか、騎手としての意識が変わりました。当時の僕は、師匠の優しさに甘えきっていたんですよね。

某騎手が遅刻癖を直した手法見習えよ