――富田は球数がかさんでリズムが悪かった。

 「リズムが悪いよなあ。こんな移動日なしのゲームでな。3回で80球やからの。大変や、守ってる方も」

 ――ファウルで粘られて決めきれない。

 「何をしてんのか分からへん。三振を取りにいってるのか。でも、三振を取るピッチャーじゃないやんか。打たしての、アウトにするピッチャーやろ。だからあないして球数増えるんやろなあ。間合いも長いしなあ」

 ――次の登板はしんどい。

 「そりゃしんどいよ。そんなん当たり前やんか。そんなん。だからほんとやったら、桐敷が普通にな、投げてるとこやから、そらお前しょうがないやん。雨で9連戦なって、まして2回移動のこんな日になあ、テンポの悪いなあ、ピッチングしとったら、そらあかんわなあ。打たれるのはかまへん。抑えろとは言うてない」

 ――西純は中継ぎで登板が続いている。

 「そら中継ぎやからやろ。なんで?」

 ――江越のところも2球で追い込んでホームランはもったいない。

 「もったいないっていつもやん。前もあったやん、そんなもったいない言うピッチャーじゃないやんか、中継ぎやってるんやから。そんなんかいかぶりすぎやろ。先発余ったから中継ぎにしてるんやろ、ああいいうことするから中継ぎでずっと投げさせてるわけやんか、そんなん簡単なことやんか、そんなんお前、質問することはないと思うよ。そういうピッチャーやねんからああいう場面で投げさせてるんやんか」

 ――ああいう展開になるとなかなか難しい。

 「そら打てん時もあるけど、フェンス際で落ちるのも、なんかちょっと振れてないよな。それはこの9連戦というかな、その中の移動のゲームとか、だからいったと思ったのがいけへんのやから。そやろ?昨日も同じ事を、誰もきかへんかったけど」

 ――前川は試合を重ね内容が上向いている。

 「いやだから、打ってるから3番入れてるやんか。ええやんか、3番入れて打ったら。そういうことやんか」

 ――序盤の走塁は積極的なチャレンジ。

 「何をそんな一つ一つ、結果論ばっかり話せなあかんねん、俺が。俺、解説者ちゃうで」