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なお恒大は出資者たちに金を返す気はない模様


今回『恒大集団』が公開した資料の中に、債権者がどのくらいのお金を回収できると見込まれるのか?があります。
以下をご覧ください。

http://i.imgur.com/08qHFKJ.jpg

上掲のとおり、最も回収率がいいとされる「『景程』の債券を保有する債権者」でも「6.49~9.34%」と予測されています。
『恒大集団』の債券を保有する債権者でも「5.92%」となっていますので、
突っ込んだお金はほぼほぼ回収できない、というわけです。

※『景程』は『恒大集団』の子会社、『天基』はオフショアの金融部門。

今回公表されたのは、債務の再編・再建プランなわけですが、どうするつもりなのかというと、
債権者に対して新しく発行する債券との交換などでガラをかわそうとしています。

『恒大集団』が発行した債券を保有する債権者に対しては、新発する債券(償還期間10~12年)、
あるいは『恒大地産』(中国本土の不動産会社)『恒大新能源汽車』(電気自動車の開発・製造会社)、
『恒大集団』本体の株式に関連したSecurities(証券類)と交換する――としています。

『景程』の債権者は65億ドル相当の新発債券、また『天基』の債権者は8億ドル相当の新発債券との交換――というプランです。

つまり、クズになってしまったSecurities(証券類)の代わりに、新しいSecurities(証券類)と交換しましょう、というのです。
クズ紙の代わりにティッシュペーパーをくれる、みたいな話です。

『恒大集団』は、投資家にお金を返すつもりなどありません。

いったん債権者をなだめ終わったら、また同じことを始めるでしょう。