どんでんのノイジーとミエセスの扱いの違いなんなんやろ


岡田彰布が大笑いしたミエセス見逃し三振の理由

 「あっ、そうそう。こんな話をミエちゃんとしたんよ」。岡田がほっこりした話題を語り始めた。それは6月3日、延長で小幡がサヨナラ打を決めた試合。小幡の前に無死満塁で代打に出たのがミエセスだった。しかし、何を狙っていたのか、まったく不可解なスイングなしの見逃し三振。うなだれてミエセスはベンチに戻るしかなかった。

 翌日、通訳を介して岡田はミエセスに聞いた。「なんで振らなかったんや?」。するとミエセスは真顔で、こう訴えた。「あんな緊張する場面で打席に立ったことがない。だから体が固まったようになった」。岡田はゲラゲラと笑った。「ホンマかいな。緊張して振れんかったんか…」。ミエちゃんを見る顔はやさしさにあふれていた。

 「それを聞いた時、改めて思ったんよ。これまでちゃんとした野球を教えてもらったことがないわけよ。だから日本で勉強すればいい。それを教えていく。そうしたら、ミエちゃんはうまくなるよ」