想像するなら、サートゥルナーリアにぶっちぎられたとき、「あ、勝てないんだ。こんなに強いんだ。頑張ったって、どうせ勝てない」と悟ったんでしょうね。一生懸命走ろう、頑張ろうという気持ちが消えてしまうほどの屈辱感と敗北感を味わったんだと思います。

 走る馬は自分に自信を持っていますから、基本的にプライドが高いです。だからこそ、圧倒的な強さを見せつけられたりしたら、心が折れてしまうこともある。このあたりも、人間に通じるところがあるような気がします。