2020年東京五輪を目指していたカヌー日本代表候補、鈴木康大(やすひろ、32)=福島県協会=がライバルの小松正治(25)=愛媛県協会=の飲み物に禁止薬物の筋肉増強剤

メタンジエノンを混入させたことが1月9日、明らかになった。鈴木はさらに、2010年ごろから自分よりもランク上位の選手5〜6人に対し、カヌーを漕ぐためのパドルにヒビを入れる嫌がらせや練習器具を盗むなどの違法行為を働いていたことも発覚。

 犯行は計画的だった。
カヤックシングル200メートルが行われた9月11日、鈴木は事前に宿舎で粉状に加工した薬剤を持ち込み、出場各選手が水分補給のため、水飲み場に置いていた飲み物のボトルの中から小松のものを選んで混入した。