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青空文庫で「白」で検索したら
少なくとも手足は白いみたいや

船の中の人たちは、美しい小さな人魚のお姫さまが、海の底に立っていて、白い手を、船のほうへさしのべていようとは、夢ゆめにも思わなかったことでしょう。

さかなのしっぽは、いつのまにか消えてしまって、かわいらしい人間の娘しか持っていないような、世にも美しい、小さな白い足が生はえているではありませんか。

人魚のお姫さまも、美しい白い腕をあげて、つま先で立ちながら、床ゆかの上をすべるように、軽々と踊りました。

人魚のお姫さまは、白い腕を船べりにかけながら、東の空に目をむけて、朝やけをながめていました。