しかし出足は苦戦。2023年度のコンサート開催は新モード6件を含めコロナ禍前の19年度と同じ14件を見込むのに対し、20日現在で決まっているのは人気バンド「ドリームズ・カム・トゥルー」など、スタンド席とアリーナ席を広く使う4万~5万人規模の大型ライブ4件(終了2件を含む)のみ。中規模向けの新モードの利用予定はない。

 市の試算では、ドームの本年度売上高は19年度比6割減の15億3500万円、当期純利益は2億9400万円の赤字を予想。年間約130日のイベントの半分ほどを占めた日ハム戦が消えた影響は大きく、売上高の約3分の1を占めるコンサートが想定より減ればさらに厳しくなる。