沈没船内で約3日生き延びた男性 救出劇の映像を初公開
https://youtu.be/um1ym9u8XaA
https://i.imgur.com/qb0672C.png

ハリソン・オケネ(Harrison Okene)さん(29)は、
乗船していたタグボート(引き船)がナイジェリア沖で転覆・沈没した際、死亡したと思われていた。
だが、実は上下逆さまになって水深30メートルに沈んだ船内の1室に
残されたわずかな空間で、かろうじて生存していた。

公開された映像は、行方不明者の捜索に当たっていた
ダイバーのマスクに装着されたカメラが捉えたもの。
遠隔指示を出す捜索チームが「(遺体を)見つけたな?」と声をかけた瞬間、
水中からしわだらけの手が伸びてきて、ダイバーの手をつかむ様子が映っている。

ダイバーは驚きの声を上げ、捜索チームメンバーは「生きている!生きている!」と叫んでいる。

黒い短パンしか着ておらず震えるハリソンさんに対し、ダイバーは慎重に安全ベルトを装着。
ほっと息をついたハリソンさんにペットボトルの水を飲ませると、
ウエットスーツと呼吸具付きマスクを着用させた。
そこで捜索チームがマスクの無線を通じ、次のように話し掛けている。
「聞こえるか?今マスクをかぶせたから、君は息ができるようになった。
パニックを起こすんじゃないぞ。これからわれわれが君を家に連れて帰る。いいな?」

名前を聞かれたハリソンさんは「ハリソン、ハリソンだ」と応じ、
62時間前に転覆した船に料理人として乗っていたことを明かした。
それから、損傷した船内をダイバーに連れられて移動し、潜水装置で海上に浮上。
ハリソンさんが潜水装置に入った瞬間、捜索チームは「よくやった!君は生存者だ!」と叫んでいる。