>>730
開発元の人間のインタによる現状と新しく作る意味がないってさ

https://ibl.jp/2022/09/20/interview006/

岡本
さて、大西さん、また少し目線を変えてのお話になりますが、冒頭で、日本の「しんかい6500」は、世界でもトップレベルの技術であるというお話がありましたが、今現在、「しんかい6500」の次のものをどんどん作っているのかという質問も、いろいろな方々からされることだと思いますし、また、その技術という面で、例えば中国がもっと下に下にと技術開発をしていて、競争も含めてですね、技術開発は進化して激化しているんだと思うのですが、今後の「しんかい6500」の次世代機というのは、今、作られているんでしょうか?

大西
はい。何度かそのような話は出ていますが、具体的に新しい潜水船を作るという建造計画というのは、今はまだ進んではいないですね。以前、「しんかい12000」をつくるというプランがあったのですが、それと天秤にかけられたのが、無人機を12000mまで潜らせるというもので、その時は、無人機にしようという話が出たものの、結局その無人機の開発も今は特に進んでいなくてですね。有人潜水船の話は、少しずつ、また戻ってきているような、現場としてもそういう感じを受けますし、これから話が出てくるかもしれないと聞いています。

岡本
今の日本の技術というのは、もちろんトップレベルであると、僕も信じていますが、実際、今の日本の潜水船自体の技術がないから作らないというわけではなく、予算の問題とか、倫理観の問題というのですかね、人間を乗せるか乗せないかということも含めて、今、止まってしまっているっていうことなんですか?

大西
そうですね。新しい有人潜水船を作ろうという人もいないし、有人潜水船を無くそうという人もいないんですよね。だから、この有人潜水船の将来に向けて、本当に舵をとるという人が、今のところはいなくて、否定もしないし肯定もしないという感じで、ずるずるときているような状態なんですね。誰も答えを出さない。もちろんそれには、おっしゃる通り、予算の問題もありますし、安全はどうなのかという意見もちろんあるのですが、だからといって、有人をやめましょうっていう人も出ていないのは事実なんです。だから、今後また出てくる可能性は低くはないと思っています。