ゴミ捨て場のゴミ袋を開き、若い夫婦の「避妊具」を発見した70代老婆がとった「ヤバすぎる行動」(現代ビジネス)
https://news.yahoo.co.jp/articles/da3914289fc73f769ec5a4f4d343bbabfe4d9e0f

(前略

50代の理事長は、こう語ると、今、現在、起きている団地内のトラブルについて話してくれた。

「下世話な話ですが、使用済み避妊具(コンドーム)は、ゴミ出しの分別ではプラスチックですかね? それとも生ゴミですかね?」

真面目な口調で50代理事長は、こう記者に問いかけるのには理由がある。先でも触れた70年配主婦が、最近、若い世代の住民がゴミの分別が出来ていないことを憂慮。生ゴミの日にゴミ出しされたゴミ袋を開く。そこで使用済みコンドームを発見、そのほかの捨てられていたゴミから、ゴミの出し主を特定した。

「それを回覧板、掲示板、そして固定電話で住民各位に、その事実を広く大勢に知らしめたんです――」

苦り切った表情で理事長が語る。そもそも、この“使用済みコンドーム”事件のあらましはこうだ。

40代前半夫と30代後半妻という、ここ神戸市須磨区の団地では若手に分類される夫婦が結婚を機会に越してきた。

この40代・30代夫婦の振る舞いは、長年、この地で暮らしている60代、70代世代の住民からみれば傍若無人に映る。

ゴミ出しでは分別が出来ていない。洗濯物は美観を損ねるような干し方をする。深夜、車を止める際は、ヘッドライトを照らしている。1階の住民は、ときに眩しく、眠りについたあと目がさえることもしばしばだ。

これらの些細なトラブルともいえないトラブルが重なり、長年ここで暮らす年配の住民たちは腹に据えかねる思いをしていた。

そこに、こうした住民間の声を、長年暮らしてきた70年配主婦が、偏った正義感にもとづいて40代・30代夫婦に注意したというのが事の顛末である。

「このときも40代・30代夫婦の職業などなどを回覧板に記してばら撒いたので。理事長としても看過出来ないので70年配主婦に注意したのですが……」

50代理事長の注意は、70年配主婦にとっては、「正しいことをしている自分が攻撃された」と受け止めたようだ。

結局、話し合いでは解決をみず。その後、日を置かずして、70年配主婦の声掛けで、住民の間で臨時総会が開かれた。よって事の顛末が広く知らしめられる結果となった。

「その住民総会では、主に『共に教職に就く40代・30代夫婦が使用済み避妊具を生ゴミの日に捨てた』『使用済み避妊具は生ゴミではなくプラスチックゴミだ』『これを指摘した70年配主婦は正しい(注意した理事長が間違っている)』という議題でした。話し合いは纏まらず、お局的な住民である70年配主婦が正しいということでなし崩し的に、総会を終えました」

捨てたゴミを開かれ、満座の中で「使用済み避妊具」を云々された40代・30代夫婦は、「やってられない」とばかりに、購入した住戸を賃貸に出し、引っ越していった。その後もここに住み続ける理事長は、苦り切った表情で語る。

「昭和の旧弊そのままです。注意しても『何が悪いのかがわからない』のです。これでは若い世代がマンション、団地などに住むはずがない」

(後略