保護者に訴えられそうで草

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奈良県教育委員会は22日、天理市立小学校の女性校長を文書訓告の処分にしたと発表しました。理由は「学校現場に著しい混乱を招いた」というのですが、いったい何が起きていたというのでしょう。

県教委教職員課によりますと、天理市にあるこの小学校は、今年度の水泳学習を実施するにあたって、「スカート型」の水着は着用禁止、「女子はワンピース型、もしくはセパレート型」とルールを定め、今年4月に保護者らに水着ルールを通知しました。5月には、「レジャー用やスカート型は引っかかって、転倒等の危険があるため」と理由について追加通知していました。

実は水泳学習は4年ぶり。新型コロナや学校プールの老朽化のため、市外のプールを使って5月下旬と6月中旬に実施されました。その際に、「教員による水着撮影」が行われていたのです。

5月23日に、「スカート型」水着を着用していた小2の女児3人の水着姿を、プールサイドで女性教員がスマホで撮影し、男性の体育主任にSNS送信していました。また、6月13日には、小5女児の水着姿を、別の女性教員が4枚撮影して、同じ体育主任の教員に送信していました。

県教委によりますと、「スカート型」について、現場の教員で判断がつかず、ルールに違反しているかを確認するために体育主任に送っていたということです。

撮影された小5女児は、保護者に相談し、保護者は「つらい思いをした」旨を、市長への直接窓口に通報して、翌日に事態が発覚しました。

小学校の女性校長は、こうした確認方法を把握していたものの、止めるなどの指導はしていなかったということです。

県教委は、「水着ルールの全保護者への説明が不十分で、かつ水泳学習の直前であった」こと、さらに「教員が児童の水着姿を撮影し、画像をSNSで送って確認する方法を校長が容認していたこと」が、学校現場に著しい混乱を招いたとして、22日付で校長に文書訓告しました。

訓告の中で県教委は、「今後、学校にとってどういうルールが正当なのか、きちんと検証していく」ことを求めています。