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岡田はあまり興味を示さない。バウアーのことを聞かれ「コントロールがアバウトなところがあるやろ。高めの甘い球、そこを打てば」と、それくらいの印象を口にしているけど、言葉とは裏腹、バウアーたたきが重要な意味を持つことをわかっている。

 躍進DeNAの象徴的な存在だけに、ここでガツンとたたいておけば、相手は落ち込む。1戦目の今永、2戦目予定の東ではなく、バウアー攻略が、この3連戦のキモになるということだ。

 そこで岡田は手を打った。バウアーにぶつけるのが才木。相手が力なら、こちらも力で応じる。いま阪神で最も強い球を投げる投手、才木をマウンドに送り、バウアーを、DeNAをねじ伏せにかかる。これが岡田の今後をにらんだ戦略なのだ。

 まだまだ星勘定する時ではない。ひとつ、ひとつ勝ちを積み上げる。それしかないけど、最初に訪れた「勝負時」ということを岡田は理解している。「長いシーズン、いろいろあるけど、ここは譲れないというか、勝負の時と思う節目がある」。長年の経験で、岡田はそれを敏感に察知する。それが6月25日ということになる。

 打線に関しては前川や森下を起用するだろうと、いろいろにぎやかだが、まずは力勝負で、バウアーに投げ勝つ才木を、岡田はイメージしている。とにもかくにも佐々木朗希に投げ勝った才木なのだ。バウアーにも臆することなく挑むだろう。この日曜日、岡田が仕掛ける最初の勝負の局面。これは見ものである。【内匠宏幸】 (敬称略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dae79f23031b44aff707733d24cd97efbcf87c25