https://hochi.news/articles/20230628-OHT1T51297.html

 阪神電鉄が甲子園球場のシンボルの大屋根「銀傘」を拡張する計画をしていることが28日、分かった。内野席を覆っている屋根を一、三塁側のアルプススタンドにも新たに設置する構想で、近年の課題だった熱中症などの暑さ対策が主目的。関係各所との協議が調えば、今夏にもリニューアルに向けた概要が発表される見通しだ。

 甲子園が時代の変遷とともに、再び生まれ変わる―。阪神電鉄が内野席を覆う大屋根「銀傘」を一、三塁側のアルプス席に新たに設置する計画を進めていることが判明した。24年の開場100周年を前に、水面下でビッグプロジェクトが進行していた。

 阪神電鉄内では、長らくアルプス席の銀傘の建設について議論されてきた。すでに、屋根の新設によって、天然芝への日当たりの影響といった球場運営における協議が重ねられ、電鉄サイドは日本高野連とも最終的な調整を行っている段階。関係者の話を総合すると、状況が調い次第、今夏にもリニューアルに向けた概要が発表される見通しだという。