ホームラン100本やら10点やら四番以外の文字が躍りすぎなんだよ。
四番ってのは数字じゃない。四番という言葉、言霊が宿ってるんだ。
ホームラン何本打てば四番とか20点取れば四番打線とかそんなデータに
頼るもんじゃないんだよ。
相手ピッチャーが冷や汗を流し、キャッチャーは必死に弱点を探す。
敵ベンチはブルペンにアップを指示して、守備陣はバットを凝視する。
味方ファンは振りぬく瞬間を見逃すまいと、応援すら止めて
敵ファンは見たくもない光景を想像し、思わず目をそむける。
これが四番の威圧感。それがあればいいんだ。
だからこそ俺は敢えて言う。



「今の巨人には四番が足らない」