オーストラリアとニュージーランド共催の女子W杯(20日開幕)を目前に控え、2021年東京五輪で金メダルを獲得した女王カナダでサッカー協会が破産危機に直面していることが明るみになり衝撃が広がっている。
英メディア「インサイドザゲームズ」は「カナダサッカー協会のジェイソン・デボス事務総長が、財政難が浮き彫りになったことで協会が破産申請を検討する必要があるかもしれないと明らかにした」と報じた。
五輪女王のカナダは今大会でも優勝候補。だが「カナダサッカーは不確実性のもと暗雲が垂れこめている。給与の紛争に巻き込まれている女子チームとの平等性の欠如に対する懸念の中で、厳しい監視下に置かれている」と協会が存亡の窮地に立たされており、その原因は女子チームが求める賃金闘争にあると指摘した。
カナダサッカー界では、女子代表チームの選手や関係者が男女平等を理由にして男子代表チームと同等の待遇を求めて強硬姿勢を打ち出している。騒動の最中、4月には当時のニック・ボンティス会長が辞任するなど混乱が続いている。