割とエスコンは改善されてきたな

北広島】プロ野球北海道日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」を核とする「北海道ボールパークFビレッジ」(BP、北広島市)が本格開業してから30日で3カ月を迎える。当初、問題視されたシャトルバスや飲食店の混雑は、バスの運行方法見直しや開場時間の前倒しなどによる客の分散で改善傾向にある。ただ、駐車場不足などから施設周辺の無料駐車場への無断駐車が相次ぐなどの課題も浮かぶ。
 「かなりスムーズにバスに乗れるようになりました」。札幌市厚別区の会社役員山崎善仁さん(60)は言う。今季すでに数回、新球場で観戦した。開業当初の混雑も体験したが、最近は「試合後も球場の飲食店にとどまるなど客も混雑を避ける工夫をしている」と話す。
 開業直後、試合後のシャトルバス乗車場や球場内の飲食店には長蛇の列ができ来場者の不満が噴出した。BPを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)によると、4月1日のバスの待ち時間はJR北広島駅行きで1時間、新札幌駅行きで1時間半。だが5月中旬には15~40分に縮まったという。
 FSEなどは、客の多い北広島駅行きでは当初先払いだった運賃を後払いにして出発時の滞留を解消した。日曜日には開場時間を1時間前倒し、客の分散を図った。飲食店では商品を客席に運ぶサービスを始める店もあり、客の店舗への集中を避ける取り組みも出てきた。
 こうした対策が奏功し、来場者の評価は徐々に改善。FSEが毎試合行うアンケートでは開業直後は約40%が飲食店、約30%がシャトルバスに不満があると回答したが、5月中旬には飲食店に約15%、シャトルバスへは10%以下の不満にとどまった。...