大阪府枚方市の枚方東消防署で2021年5月、更衣室のロッカーに火をつけたとして署所属の元消防士の20代男性が懲戒免職された問題で、枚方寝屋川消防組合は4日、元消防士にパワハラを繰り返したとして、当時上司だった30代男性消防士長を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 組合は「パワハラが(火災の)一因だった」と説明している。

 組合によると、元消防士が「職場内でいじめ・パワハラがあり、表面化させるために放火した」と組合の調査に話したことから、組合は21年6月、弁護士らでつくる「ハラスメント審査委員会」に調査を依頼。審査委は今年6月、消防士長が21年4月から約2カ月にわたり、当時部下だった元消防士に「しばきあげるぞ」などの暴言を繰り返していたと認定した。さらに、ほかの職員の胸ぐらをつかむといったパワハラ行為も合わせて認定したという。