手描きにこだわってて意味わからんってポニョを彷彿とさせるな…


(3)企画展示 描く力『君たちはどう生きるか』展
期間: 令和5年11月18日(土)~令和6年5月(予定)
場所: 企画展示室(133m²)
協賛: 株式会社日清製粉グループ本社、株式会社ローソンエンタテインメント日本テレビ放送網株式会社

企画意図:
宮崎駿監督の最新作である『君たちはどう生きるか』はおよそ6年の歳月を費やして生み出されました。その完成度はまさに宮崎駿監督をはじめとする少数精鋭のアニメーターや美術スタッフによる手書きアニメーションの粋であるといえるでしょう。人の手で描かれたものが生き生きと動き、美しい輝きを放つことに感動を覚えずにいられません。
また、その制作過程において描かれた絵のほとんどが紙に鉛筆と絵の具で描かれているという意味において、近年では稀な「手描き」アニメーション作品です。
今や手描きのアニメーションにおいてもデジタル機材を使った作画や美術が主流になり、デジタル化の進展に伴って手描きアニメーションと3DCGアニメーションの境界も曖昧になりつつあります。その結果アニメーションの現場から紙と鉛筆、絵の具が消えていきつつあります。確かにデジタル機材は便利な道具です。しかし、鉛筆や絵の具が表現手段として劣るものではないことは確かです。実在する「もの」だからこその豊かさがあるのです。
今回の展示では、『君たちはどう生きるか』の制作過程において描かれた絵を純粋に展示することにより、紙と鉛筆から始まる手描きの豊かさと、そして描くことの力そのものを再発見、再認識できる場を提供することを目指します。