~死に顔は何故独特なのか~

人は死ぬと表情筋が弛緩します。すると、今まで重力に逆らって働いていた筋肉の作用がなくなり、人の顔にかかる力は重力のみとなります。これを表情の扁平化と呼び、死後最初に現れる変化の一つです。
生きている人間の場合、無表情・無感情に見えても必ずそこには重力に逆らった筋肉の作用があります。生きている間に全ての表情筋を弛緩させることなどできません。つまり、「死に顔」は生きている人間には絶対にできない表情なのです。