宝くじ当選者が「晒される」アメリカで起きている「社会的弱者」の悲劇

アメリカでは宝くじが貧困層を意図的に搾取していると度々批判されている。実際に、年収が約140万円以下の貧困層は、年に平均約84,000円も宝くじに使っているという。それもそのはず。メリーランド大学のハワード調査報道センターが行った州宝くじの全国調査によると、宝くじ販売店は、ほぼすべての州で低所得者層のコミュニティに偏っているそうだ。そして一部の州は、貧困層の多いマイノリティが住む地域をターゲットに広告キャンペーンを打ち出しているという。

興味深いことに、近年、アメリカでは宝くじにより毎年300人以上のミリオネアが生まれているが、当選者の最低30%が当選後5年以内に破産し、当選者の約70%が当選後7年以内に貧乏になるというのだ。加えて、当選者が起業した新しいビジネスの約80%が最初の3年以内に失敗するとも言われている

宝くじ当選者はテレビでも報道されるぐらいだから、あらゆる人々が当選者に寄ってくるだろう。これまで困窮生活を送っていた人が急にビジネスや資産運用に手を出したら、騙されたり、上手に運営ができなかったりしてもおかしくはない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d2491da2ce7d9e6333cfa10a4ca276a74da4e4fd