https://news.yahoo.co.jp/articles/71ffa51d62681f751dd1af3e4858f3d54b6cd55c
球界屈指の選球眼で、見極めたはずだった。ソフトバンクは16日のオリックス戦(PayPayドーム)に1-2で敗れた。痛恨の8連敗となってしまった。8回2死満塁で、近藤健介外野手が空振り三振。直前の判定には「みなさんが思っている通りじゃないですか。ボールと思って見逃しているので、ストライクならストライクで、切り替えがうまくいかなかった」と話した。

同点の8回2死満塁で打席へ。相手先発の宮城大弥投手と対戦し、3球連続でボールとなった。4球目がストライクで、迎えた5球目。外角の球を見送って、近藤は押し出し四球を確信して一塁に歩き出した。吉本球審の判定はストライク。6球目で空振り三振に倒れ、藤本博史監督も「ストライクだったら謝りますよ。完全なボール球ですから」と厳しい口調で振り返った。

 打席に立っていた近藤本人も「ボールと思って見逃している」と話すしかない。「集中力はありましたけど、いい球が来ました」と、結果につなげることはできなかった。試合前の時点で通算出塁率.413の近藤が見極めた1球。結果的にチームも敗れただけに、試合を左右したシーンとなった。