アストロズ 9ー8 エンゼルス(日本時間17日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地・アストロズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、9回の第5打席で2試合連発となる34号ソロを放った。4打数1安打1打点で打率.301。チームは継投が裏目に出て痛すぎる逆転負け。勝率5割復帰はならなかった。

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 2点リードを逆転されて迎えた9回1死。大谷は前夜に続いて9回に中越えへアーチをかけた。チームを鼓舞する34号ソロ。それでも勝利には届かなかった。試合後のクラブハウスは会話ゼロで聞こえるのはシャワーの音だけ。さすがの大谷の表情も疲れ切っているように見えた。絶望感が漂っていた。

 アストロズのクラブハウスは歓喜に沸いていた。ラテン系のノリノリの音楽が流れる。大谷に被弾したものの、今季初セーブを挙げた右腕メイトンは「まるでワールドシリーズのようだった」と上機嫌。大谷についても「あの状況で何を狙っていたか分からないが、いいスイングをされた。34本塁打を打つのも理由がある。本当にいい打者だ」と称えた。ただ、どんなに称賛されても勝利につながらなくては悔しさが残る。

 この日、フィル・ネビン監督は大谷のトレード移籍報道に言及。「我々にとってはコントロールできないことだ」とし、ペリー・ミナシアンGMら球団首脳陣に一任する方針を明かした。可能性は低いと見られている大谷のトレード移籍報道は過熱する一方だ。