中国向け農作物6万トン被害 ウクライナ南部攻撃で
https://www.sankei.com/article/20230720-4ULAEH5TL5KD7BN4ZIVRCSFQPY/

ロシア軍による18日から19日にかけてのウクライナ南部オデッサ州の港湾施設への攻撃で、ウクライナ政府は19日、6万トンの農作物が被害を受けたと発表した。ゼレンスキー大統領は同日の動画声明で、「中国向けの農作物が保管されていた」と指摘、穀物輸出への影響が大きいとの認識を示した。

また、ロシアがトルコを通じた黒海経由でのウクライナ産穀物の輸出合意を離脱したことを受け、ウクライナ政府はオデッサ州から隣国ルーマニアまでの臨時の輸出航路を設定し、国連の専門機関、国際海事機関(IMO)に通告した。ロイター通信が報じた。

臨時航路はトルコを経由しないものの、ロシアはモスクワ時間の20日午前0時以降、黒海を通じてウクライナの港に向かう全ての船舶入港を原則認めないとの姿勢を示しており、臨時航路の実現性は不透明な情勢。