J2仙台が20日、50代の営業担当元社員が2015年12月から今年6月まで約1166万円を着服していたことを発表した。

 元社員は現金で預かったスポンサー料やチケット代金などを着服。他のスポンサー料の振込金を修正処理するなどして隠蔽を図っていた。被害金額を全額弁済したことを受けて、19日付で懲戒解雇処分として、この日の発表に至った。

 仙台は「コンプライアンスの徹底に努めてまいりましたが、このようなクラブ全体の信用を大きく損なう事態が生じましたことは極めて遺憾であり、誠に申し訳ございません」と謝罪。「日ごろより、当クラブを信頼し、ご支援・お取引をいただいておりますスポンサー、株主、お取引先のみなさまをはじめ、チームを応援いただいておりますファン・サポーターのみなさまに心よりお詫び申し上げます」と各方面に向けて重ねて強調した。

 仙台では、6月の磐田戦後にサポーターが立ち入り制限エリアに進入し、磐田のチームバスを取り囲み、威嚇する行為が発生。22名に対して無期限の試合会場への入場禁止処分などを下したばかり。不祥事が続く状況にファンやサポーターからは怒りの声が続出した。

 ネット上では「ベガルタ仙台マジで不祥事多すぎるし弱いしそもそも勝てないしどうすんだろうな」「仙台ガチでサポーターとクラブの不祥事、コーチ辞任と蛍の光が流れてる感がすごい」「ベガルタ仙台、クラブもサポも不祥事が続くなあ」と指摘する声が噴出。さらに怒りが収まらないファンからは「仙台は不祥事が続いてるのでライセンス剥奪でJ3から出直しさせて」と要求する意見も出ている。

 仙台はクラブの体質を改善できるのか。ファンやサポーターは厳しい目で見ることになりそうだ。