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サー・ジェームズ・ウィルソン・ヴィンセント・"ジミー"・サヴィルは、イギリスのテレビ司会者、DJ、慈善活動家、チャイルド・マレスター。
音楽番組や子供向け番組の司会者という表の顔を利用して未成年者への強姦や性的虐待を繰り返していたことが死後に発覚した。
「イギリス史上最も多くの罪を重ねた性犯罪者の一人」 とも評され、被害者は5歳(2歳とも)から75歳の男女500人以上に及ぶとされる。

サヴィルの死後、当時10代だった複数の女性がサヴィルにレイプされたと証言しはじめ、その後の警察や独立調査委員会の調査で、サヴィルがBBCの楽屋にて彼の番組に出演する少年少女に性的暴力を加えていたことが判明した。被害者72人のうち、強姦被害者は8人。強姦未遂の被害者は1人という結果が判明した[7]。また、最年少の被害者少年は当時8歳だったという[7]。

また、サヴィルがボランティアスタッフとして勤務していた国営病院施設で患者にも同様の性暴力を働いていた事が判明し、5歳から75歳までの少なくとも103人の犠牲者がいることがわかった。サヴィルは性暴行だけでなく、死体の義眼を取って指輪を作ったり、霊安室にて死体性愛をも行っていたことも判明した[9]。

ジャーナリストのモビーン・アザーは、「サヴィルとバッキンガム宮殿、BBCは邪悪な三角関係にあった。」と述べており、イギリス王室、BBCとの関係が、悪行の隠微に寄与していたとみている[8]。またパンク・ロッカーのジョン・ライドンは当時からこの噂を耳にしており、1978年に出演したBBCのラジオ番組でのインタビュー中にそのことを指摘し発言したところBBCから出入禁止処分になったと語っている[10]。この他にもBBCは事件発覚直後にサヴィルの犯行を追及する番組の放送を取りやめており[11]、しかもサヴィルの葬儀10カ月後に別の局で放送された告発番組を証拠がないとして非難まで行った。しかし番組の反響は大きく、被害女性が次々に声を上げ始めロンドン警視庁は捜査に着手。最終的にBBCはサヴィルによる性的暴力を隠蔽していたことを認め、信頼が大きく揺らぐ結果となった[12]。

この一件以降、イギリスでは芸能人による性的虐待への大規模な捜査が始まり(en:Operation Yewtree)[13]、オーストラリア出身の司会者で画家でもあるロルフ・ハリスや、グラム・ロッカーで過去にも児童ポルノの所持・児童への性虐待で有罪判決を受けていたゲイリー・グリッターといった大物芸能人が次々と逮捕された。

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