軽度知的障害とされるIQの方へのインタビュー(日本語訳)


Q.カラスと魚の共通点は何?
A.何もない。魚は食えるがカラスは食えないだろう。カラスは魚をついばむが 魚はカラスに何も出来やしない。

Q.でも どっちも動物じゃない?
A.もちろん違う。片方は魚で もう片方は鳥だ。

彼の頭にあるのは要するに自分とその物体とが具体的にどう関わるかです。


Q.ドイツにはラクダがいない。ハンブルクはドイツの都市だ。では ハンブルクにラクダはいるかい?
A.まぁ大きな街ならラクダくらいいるだろうよ。

Q.私の言わんとするところは?
そこは小さな村で ラクダには狭いのかもな。

つまりこのことを彼は具体的な問題としてしか考えられず、村にラクダがいることに慣れている彼には仮定を使いドイツにラクダはいないものとして問題に取り組むことができなかったのです。