OpenAIのChatGPTは、2022年11月のローンチ以来、驚異的な精度で世界を席巻しました。しかし、2023年3月から6月の間に、ChatGPTが簡単な数学を解く精度やセンシティブな話題に対する思慮深さが劇的に低下していたことが、アメリカ・スタンフォード大学の調べにより判明しました。

スタンフォード大学の研究チームは、2023年3月と6月の2回に分けて、GPT-4に「数学の問題」「コード生成」「視覚的推論」「センシティブな質問」の4つのタスクを与え、その回答の早さや正確さを分析する研究を行いました。その結果、「17077は素数ですか?」という単純な質問に対するGPT-4の回答の精度が97.6%から2.4%へと低下していることがわかりました。