ロシア軍、ルーマニア対岸のドナウ川穀物倉庫を攻撃
https://news.yahoo.co.jp/articles/f711f66224e0a6060a9071f667eea89008e00f66

 ロシアがウクライナ南部ドナウ川沿いのルーマニア対岸にある港を攻撃し、北大西洋条約機構(NATO)と直接衝突するリスクが高まっている。米ニューヨーク・タイムズが報じた。

 ロシアは24日(現地時間)、NATO加盟国ルーマニアの対岸にあるウクライナのオデッサ州レニのドナウ川沿いの穀物倉庫にドローン攻撃を仕掛けた。

 農業経済のシンクタンク・ストレティジグレインによると、ウクライナはドナウ川を通じて毎月200万トンの穀物を輸出しているという。

 ロシアは今月17日に黒海穀物協定から離脱し、港湾都市オデッサに大規模攻撃を続けていることから、ドナウ川はその重要性が一気に浮上していた。

 ニューヨーク・タイムズは「黒海に代わる輸出ルートを狙ったもので、ロシアによるウクライナ侵攻以来、NATO加盟国の領土に最も近い場所への攻撃だった」との見方を示した。

 さらに「ロシアがドナウ川の港を攻撃するのは今回が初めて」「米国や欧州諸国とのより直接的な対立に発展する可能性がある」とも指摘した。

 ロシアはこれまでNATO加盟国の領土と非常に近い場所にある施設への攻撃は避けてきたとみられる。