6年目、愛着は当然ある。3月のWBCで侍ジャパンを世界一に導いてから数日後、エ軍のキャンプ地に戻り、感じるものがあった。「久々にみんなの顔を見て、このチームでも優勝したいなという気持ちになりました」

悔しさも喜びも共有してきた仲間と、頂点を目指す。胸に秘める思いは今も変わっていない。

勝利への貪欲さは、兄貴分のトラウトも同じだ。ここ最近で再燃したトレード報道にも、大谷の残留を信じていた。「ビッグニュースだね。(前夜)ホテルの部屋で横になっていたんだけどね」とリラックスしながら一報を目にしたことを明かし、「ショウヘイに関するいろんなうわさがあったけど、僕はなんとなく、どこにも行かないと分かっていた。良かった。うれしいね」と声を弾ませた。

開幕前、3月のWBC決勝は、日本代表の大谷と、米国代表の主将トラウトのドリームマッチで幕を閉じた。ネビン監督は当時、「ああいう雰囲気やドラマを作れるのは野球しかない」と語っていた。ありえないような奇跡も起こり得るのが、ベースボール。可能性を信じ、球界最強コンビがプレーオフの逆転進出に導く。

https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/202307280000969_m.html?mode=all

丸太小屋アナハイム支部